2023年 11月

U-15リーグ戦最終節

U-15リーグ戦最終節を語る前に。
少し長い前置きを。

クラブをスタートさせた頃、当然私も20代。
エネルギーは溢れているが、経験も指導者としてのスキルも足りない。
当時、クラブに在籍して頂いた保護者様は未熟な私に言いたい事も多々あったと。

当然、運営の至らない点から咤激励を受ける事もありましたが。
当時の保護者様には温かく見守って頂いた、本当にそんな感じでした。

当時は親としての経験も無い、若い兄ちゃん。
色々あったと思うんですよね。言いたい事は。
でも
「先生、車運転しながらあくびしてたでしょ、たまには休みななよ」
「先生、彼女と遊ぶ時間あるの?たまには休みなよ」
よく温かい言葉をかけて頂いていました。

そんな漫画見たいな事は無理ですが。
今の自分が、当時20代の自分に会えたなら。
飲みながらずっとお説教だと思います。笑

何が言いたいか。
当時の未熟な自分が、経験豊かで目上の保護者様から常に苦言を呈いされていたなら。
自信を無くし。
今まで続かなったと強く思います。

現在、クラブが現在進行形で進んでいるのも。
当時の保護者様の温かいご理解ご配慮があったからだと強く深く感じています。

そして本題に入ります。
あれから時を経て、スタッフも歳を重ねてきました。
クラブとしても若いエネルギーが必要な時期に入っていましたので。
今までは私と深い関係を持っているスタッフを採用してきましたが。
関係性も無く、新しい試みとして20代のスタッフを3年前に採用しました。

現在の中学3年生がジュニアユースクラスに入ると同時に、20代スタッフもF.C.Toyoakeでの活動をスタートさせました。
そして中学3年間を駆け抜け、U-15リーグ戦最終節を迎えました。

当時とは違いますが。
私の20代の状況によく似ています。
ただただ保護者様のご対応に感謝するしかありません。

私があれから25年の時が経ち、当時があるから今があると思えるように。
きっと彼もそう思う時がくるし、今後も指導者を続けていくと思います。

私達は子供たちの成長に寄与するために日々関わっていますが。
私達、指導者の成長に保護者様から寄与頂けていると感じます。

保護者様に見守れ、3年間指導を続けたチームは。
所属選手誰23名欠ける事無く、最終節のグランドに立っていました。
U-15最終節

リーグ戦が少し長引いた関係で例年より最終節が遅れましたが。
トレーニングから欠ける事無く、皆が参加し。
最後は23名皆で戦いました。

未熟な20代の指導者は不器用なりにF.C.Toyoakeが最も大事にしている理念をピッチで表現してくれたと思っています。

この14期生も園児、低学年から所属している選手が多く。
又、中学生から入ってきてくれた選手達も人が良く、すぐに融合しました。
とにかく人間性、人間味あふれた学年で結果以上の結果をクラブにもたらしてくれました。

Aチーム、Bチームと別れる事により。
変な空気間が生まれがちですが。
14期生が「そんなの関係ない、我々はチームだ‼」そんな言葉が出てくるような活動を体現してくれました。

Bチームの最終節には、Aチームの大声援があり勝利。
Aチームの最終節には、Bチームの大声援があり粘り強くドロー。

私が、クラブが、最も大事にしている事を表現、体現してくれました。
クラブの代表として、いち個人として、14期生には本当に感謝しています。
終了後全ての選手達と握手しました。自然発生行為です。そんな気持ちになりました。

さてここからは。
毎年同じですが、あくまでも区切りです。
今年は私学に進学する選手も多いので、卒団するまで今以上に向上出来るように励んでください。
公立進学の選手も、発散、体力維持も含めてうまくスケジュール管理しトレーニングに足を運べると良いかなと思います。

最後に14期生すべてに関わった方々に感謝申し上げます。
そして卒団式では直接お会いして感謝の意を伝えさせてください。
卒団式でお会いできる事を楽しみに、今から肝臓を鍛えて準備しております。笑

今後ともよろしくお願いします。

各カテゴリーの成果と取組

脱コロナでスタートしました23年度。
気が付けば11月、あと2ヵ月で新年を迎えますが。

23年度は春から夏にかけて今までのような規制も無く、積極的に遠征や試合に参加する事が出来ました。
その努力の成果が結果となり実を結んでおります。

中学2年生 U-14クラブCUP ベスト16確定
U-14クラブCUP

落合クラス6年生 全日本少年サッカー大会 県大会出場
23全日

落合クラス5年生 新人戦県大会出場
23新人戦

素晴らしい結果を出してくれました。
ただ、各学年ともにこの映っている写真以外に同じ人数ぐらいの所属選手がおります。

チームとして結果に関わるという意味では出場している選手達の活躍が際立ちますが。
チームの成長を促しているのは所属選手全ての努力と成果になります。
つまり結果はチーム全体の評価になります。

以前にもブログに記したかも知れませんが。
中日ドラゴンズが常勝していた頃の落合氏が語った言葉です。
「補強は必要ありません。現在所属している選手全員が1%質が上がればチームは優勝します。なぜならチームで練習をするからです。」

私はこの言葉をいつも心に刻みながら運営しています。
練習時に対人トレーニングが出来る事も、紅白戦が当たり前に出来る事も、仲間が多くいるからです。
その日々のトレーニングに関わる全ての選手の質が上がれば、おのずと強度と質の高いトレーニングになるのです。
公式戦は出場選手の枠があるので振り分けは仕方がないことですが、この当たり前の定義を疎かにして全選手の育成に励めなければ。
全選手の成長こそが強固なチームを構築するのだと。

当然、私がこのクラブを立ち上げましたから所属選手が少ない時代での指導もたくさん経験してきました。
だからこそ。このような考えに至っています。
いかにトレーニング時に仲間がいて対人トレーニングや紅白戦が出来る事が選手を成長させる事に欠かせないか。
その関わる選手皆を成長させることが、日々のトレーニングの質を向上させ、チームが向上するのか。

ただこの考えは指導者だけでは無く、保護者様にも持って頂きたいと感じています。
どのチームに所属していても、チームを向上させるために欠かせないメンバーです。
だからこそどのチームにて所属していても誇りを持ってプレーしてもらいたい、そこでの頑張り、成長が、かならずチーム向上につながっていると。

綺麗ごとの様に聞こえるかもしれませんが。
だからこそチームに所属している意味があると思いますし、仲間の結果に対しても心から喜び、自分の責任感も湧いてくると思います。

私の考えでは。
結果を出したAチームのみ集まって祝勝会などを開く、なんて事はあり得ない。
全所属選手全員集まって祝勝会となるはずです。

ただし、これは私の考えであり、当クラブの理念の一つですので。
この価値観が全て正しいとは思いませんし、別の考えの方を揶揄するつもりもありません。

そしてもう一つ。
選手は急に中学生、小学生の高学年になった訳ではありません。
幼児の頃から色々な仲間、指導者に触れながら今に至っています。
その小さいころからの仲間、指導者との積み重ねが、この年代で結果という形に現れたのです。

だからこそ今だけでは無く。
色々な事に感謝を持ちながら更に成長できる選手達になって欲しいと思っています。

かなり堅苦しい文章になってしまいましたが。
私たちが大切にしている事です。
今一度立ち返りたいなと思いました。

 

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